| 今回は何と伏線を張られちゃったのですよ!回収しつつ行ってみよう!!(笑) |
|
|
|
突然ですが、私は今猛烈に怒っています。 「柊ー、そろそろこっち向かんや。ショーエイも謝っとーし、俺もちかっぱ叱ったけん。な?」 何ですかカズさん昭栄って誰のことですか私そんな人知りません。 「ひ、ひどかぁ〜!!」 |
|
『なぁ、なしカズさん置いてくと?』 慣れない道を昭栄としばらく歩いたところで、それまで上の空だった昭栄が突然そう聞いてきた。どうやら昭栄には会話は聞こえていなかったらしい。 佐倉様の名前は伏せて、よっさんがお友達を紹介したいって言ってたよ、とだけ伝える。 『……よっさんの友達っちゃのにカズさんが知らん人?』 …あれ、何か嫌な予感…; 『……それって女っちゃろ…まさか告白やなか!?』 やば!!!……と思ったときにはすでに遅し。 昭栄は一目散にカズさんの元へ逆戻り、私は歩きなれない道に、日暮れ直前、一人でぽつんと残された。 |
|
なぁああああーーーーーにが『ひどかぁ〜』なのよ!ひどいのはどっち?季節が悪かったら真っ暗の中で知らない道を一人で歩かされる所だったんだからね!! というか実際あの後少し迷ってて半泣きのとこに、部室で昭栄に会ったカズさんが心配して電話かけてくれたから助かったんだよ。 まぁそんなわけで、何とか辿り着いた私の部屋。昭栄を引きずってカズさんがやって来て座ってるから、私はベッドの上。背を向けて寝転がってやった。ちなみにちゃんとお茶とクッキーのお皿を出したよ。カズさんには★ 「柊、ほんとごめん!!つい周り見えんくなって…反省しとーけん許してっ!!」 ……何かさー、前から思ってたけどさー、昭栄って友達甲斐ないよね。私はいつも昭栄のためを思ってるのに、昭栄はいっつもカズさんしか見えてないしさー。 「え、だってしょうがなかやん?俺カズさんバリ好きっちゃもんv柊やっていつも応援してくれとーやん!」 「なっ……!?」 …………あ、そう。ならもういーよ、もう昭栄なんか知らないもんね!!ばーーーか!! 「えぇ!?;」 「あ、アホ……!!もうお前黙って謝っとけ!!」 もういくら謝られたって聞きません聞こえません知りません。ばーーーーーーーーか!!! それだけ叫んで、私は枕にぎゅっと顔を押し付けた。 怒ってるときに惚気話なんて聞きたくないよ。私だってカズさんかっこいいとか思ってるのに、昭栄は友達だから遠慮してるんだよ。カズさんが遊びに誘ってくれたときだっていつも昭栄に声かけるし。全部昭栄のこと思ってしてるんじゃん!当然みたいな顔しやがって、このアホ犬!! 「柊、わかっとーけん。ごめんな、お前いっつも気ぃ使ってくれとーのに、こいつ何もわかっとらんけん。そりゃ怒るよな。」 聞けば昭栄は茂みでこっそり盗み聞きをしてたらしくて、さすがにカズさんもあきれた顔で、私の頭をなでてくれた。電話越しに、泣いてる私の代わりにものすごく昭栄を怒ってくれてたし。 ……うー、カズさぁん!!(ぎゅうっ) 「うわっ」 カズさん私一人で迷ってる間すっごく不安だったんですよぉ! 「う、うん、そーやな。」 ほんとはほんとは、カズさんが佐倉様に会いに行ったのもちょっと寂しかったんですよ! 「そ、そーなんか?ごめんな。」 でも佐倉様は友達だし、昭栄も友達だし、そう思ってたのに、私……っ昭栄にないがしろにされたぁああ〜〜〜〜!!! 「わかった、わかったけん落ち着け!」 カズさんの胸にむぎゅぅっと抱きついて子供みたいに泣く私に、カズさんが困った顔をする。普段は絶対こんなことしないから、カズさんは耳まで真っ赤になってるけど、でも今は何だかすごく甘えたい。 だって悲しいんだもん。昭栄の中ではカズさんに勝てる存在なんてないってことは知ってるけど、一番の友達だと思ってた自分でさえ「とりあえず家に送り届ける」ことさえしてもらえなかった。 私って昭栄の何?取るに足らない存在なわけ?カズさんのためならその辺に放っておいても全然困らないくらい?思い出して電話もしてもらえないくらい? 別にカズさんより大事にしてなんて言わないよ。でも、カズさんに言われなきゃ謝ってももらえないくらい、どうでもいいの? 「そ…そげんこつなかよ!柊は一番の友達ったい!!置いてったこつもすぐ思い出して、ばってん気付いたら茂みんとこに隠れとったけん電話できんくて……ほんとすまん!!」 いきなり私がカズさんに抱きついた衝撃からようやく立ち直ったのか、昭栄が一生懸命弁解する。昭栄はうそをついたりしない。単純で優しいから。それに意外と頑固だから、本当に悪いと思わなきゃ絶対謝らない。わかってる、けど。 ……それでもやっぱショックなもんはショック。昭栄のばか、私はまだ怒ってるんだから!! 「柊〜ほんとーに反省してます!!だけん許して、何でもすっと!!」 |
|
……ほぉ〜、何でも、とな?何でもっちゅーたら何でもっちゃなぁ〜? 「え゛、なしいきなり方言…」 「アホ余計なこつ言うな!!いーからうなずいとけ!!」 カズさんがヒソヒソと言うのに従って、昭栄が慌てて何度もうなずいた。 |
| カズさんとよっさんが笑顔で並んで写ってる写真持って来い。 |
|
「え゛ぇえ無理無理無理!!!」 無理じゃねーよ何でもっつったろーが!! 「柊どげんしたと何か怖か」 誰のせーだよ!!いーから写真持って来んやぁ!!! 「無理っちゃーーーーーー!!!(泣)」 |
|
その後ばっちり念書まで書かせて、顔色の悪いカズさんには「傷心の私のためにかっこいい笑顔の練習してくださいねv」と念を押してうなずかせたところで、私はようやくカズさんに抱きついていた体を離した。 |
|
ぽかーん。←心情(待て)シリアスに見せかけて、みたいな。 ていうか何ですかコレ痴話喧嘩ですか?(だから聞くなって)しかも相手昭栄…(ぷっ)(失礼) 昭栄だけじゃ荷が重いミッションなんで、佐倉様手伝ってあげてくださいね〜(笑) |