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どうやら私がカズさんと初対面しているとき、カズさんに金魚のフンの如く懐き倒している昭栄を邪魔にならないようにと連れ出してくれた柊さんは、あろう事か私と会うカズさんを心配するあまりに静止も聞かず走り出してしまった昭栄に見知らぬ土地に置き去りにされてしまった模様。うわぁ、ご、ご愁傷様です・・・;でもカズさんが電話して事無きを得たそうで、良かった良かった。さすがカズさん!
そりゃあカズさんが女と会うなんて事を聞いちゃ居ても立ってもいられないだろうけど、昭栄それはいかんよ。カズさんの事となると一直線で周りが見えなくなるのは悪い癖だね・・・って私は柊さんから聞いてるだけで昭栄自身には会った事無いんだけど。聞いてる限りじゃ凄い懐きようみたいだし、くそ、私のライバルか!(オイ) しっかし柊さんてばちゃっかりしてるよね〜。怒る柊さんに謝り倒して「何でもする!」な〜んて言っちゃった昭栄に「カズさんとよっさんが笑顔で並んで写ってる写真持って来い。」とか念書まで書かせて約束させたってんだから。天晴れとしか言いようがない。うーん、さすが柊さん!(笑) |
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って事らしいけど?与っさん、昭栄にカズさんとにっこり笑顔の写真撮ってもらった? 「・・・なしお前そげん情報早かなんじゃ」 ん?だって柊さんに教えてもらったもん。ね、ね、それさ、その写真私にも頂戴ねv 「アホか、なしお前にそげな写真やらなあかんと!つーか、なし俺まで写真撮られなあかんとや!?」 何だ、まだ撮ってなかったんだ。なーんだ。だって柊さんて与っさんのファンじゃんか、だから与っさんも一緒がいいって言ったんでしょ。 「は?」 知らなかった?与っさんが憧れの先輩なんだって。昨日も会ったんじゃないの?カズさんの隣に女の子居なかった? 「あー、居ったばってんそん子そげなこつ何も言うちょらんかったし・・・」 何だ、柊さんてば与っさんに言わなかったんだ。仕方無いかー、恥ずかしがり屋さんだもんね。って、おいおい、与っさん?顔真っ赤よ?やだもう、照れ屋さーんv 「せからしい!頬突っついてくんなや!・・・まぁそのなんや・・・その柊さんて子に「ありがとう」て言うといてくれ」 うぷぷ、与っさん本当可愛いんだから!しかも律儀にお礼言うとこがもう何とも・・・うあー、大好きだーー!!(こんな与っさん見て我慢出来るか!ガバっちょ!!(←抱き着き)) 「こっこら!お前はまた抱き着いてきよってからに!離れろーー!」 いーじゃん、細かい事は気にしなーい。で?どうすんの、写真。何なら私が撮ってもいいよ。 「撮ってもいい、やのうて、お前が撮りたかだけっちゃろ」 おお、さすが与っさん。私の事をよく理解してらっしゃる。 「嫌でも解ってしまうんじゃ、ったく。ばってん写真ばカズだけでよかやろ、俺まで写る必要無かたい」 え、ダメだって。柊さんはカズさんと与っさんのツーショットって言ってたんだし、条件揃ってないと昭栄が許してもらえないんじゃないの? 「・・・俺は関係無か」 んな冷たい事言わないでさー、写真くらい撮らせてやんなよ。昭栄可哀相じゃん、柊さんとすんごい仲良いのに許してもらえなくて落ち込んで途方に暮れる事になっちゃうよ?そしたら練習にも支障が出るんじゃない? 「う・・・そりゃ、まぁ・・・う〜ん」 ちょっとにっこり笑ってパシャリ、で終わりなんだから、ここはキャプテンとして先輩として、後輩の為に一肌脱いでやんなさいな。 「・・・ハア、仕方無かやな。解ったばい」 よしよし、んじゃ昭栄んとこ行ってきてあげなよ。カズさん連れてさ。 「あー・・・ばってん、カズの奴が渋っとうしなぁ」 へ?カズさんなら柊さんの為にそれっくらいしてくれるっしょ?お願いしたら頷いてくれたって聞いたけど? 「いや、アイツ元々写真嫌いやし、それに加えて条件が『笑顔』で、やろ。無理すぎるとかで頭抱えとったとよ」 あらら〜、そりゃまた大変ね。うーん、でもカズさんて笑えないわけじゃないんだし、与っさんと喋ってる間に笑ったりとかそんなところパシャっと撮っちゃえば? そう言ってみても、与っさんは唸りながら困った様子を崩さない。 |
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そ、そんなに難しいの?カズさんを笑わせるっていうのは; 「まぁ、な。俺もそげにようけカズが笑っとうとこなん見たこつ無かやしな。・・・あんな、朱里、ちょい頼んでよかか?」 ん?何? 「タカに協力したってくれんか?相談乗る程度でよかやけん」 私?でいいの? 「こん事情知っとうのお前しか居らんっちゃろが」 うわーなんか微妙な言い回しー。そこはもっとこうさ、「お前だけが頼りったい!」とかそういう事言ってくんなきゃ。 「仕方無かけん、お前で我慢するったい」 逆だっつのー!何だそれ何だそれーー!酷いよ、与っさぁーーん! 「そげなもんカズに会わせたったんじゃ、そんくらい手伝うたって罰は当たらんったい」 ぶーぶー。ちぇ、カズさん出されると弱いの知っててそういう事言うんだから。いいよ、一回昭栄にも会ってみたかったし、やってあげるわよー。 「よし。なら昭栄今から呼ぶけんな」 へ?こっちに呼ぶの? 「そん方がよかやろ。カズを笑顔作らせる策練るんやけん、カズが居らん方がよか」 そりゃまそうだけど〜、私としてはカズさんも居たら嬉し、痛て!何で叩くかなぁ! 「主旨解っちょらんこつ言うけん、叩いたんじゃ、こんアホが。お前なぁ、」 解ってる、わーかってますって。はいはい、ちゃっちゃか昭栄呼んでくださいな。 「ったく・・・」 |
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そうして与っさんに呼ばれてすっ飛んできた昭栄は、何だかぐずぐずと鼻を鳴らして涙目で、初対面でそんな顔してる奴に吃驚してしまった。
「ヨっさぁ〜〜ん!カズさんに殴られてしもうたと〜!」 「またお前は・・・何言うたんじゃ」 「何も言うてませんって!ばってん、俺が柊置き去りにしてもうたんをばり怒っとって「こんボケカスがぁ!女一人暗い道に置き去りにするなんざ男の風上にも置けんったい!お前の顔なんぞしばらく見とうないわーー!」って・・・」 あらら、カズさんてばそんなに怒っちゃってるんだ。ま、確かにカズさんが正しい。うん、昭栄が悪い。そっかそっか、柊さん大事にされてるねぇ、いいなぁ羨ましい。 「でもでもカズさんとヨッさんが笑っとうとこ写真に撮らな柊許してくれんし、やのにカズさん俺の顔見たないて言うし・・・どげんしたらよかですかーー!?」 「お前はほんまに・・・おーい、朱里。お前コレ何とかせんね」 は?ちょっと与っさん、私昭栄とは初対面だってのにどうせーつーのよ。 「さっさと自己紹介なり何なりして解決せろ」 んな身勝手な!さっきは相談乗る程度でいいって言ってたじゃん! 「もう俺は関わりとうなかじゃ」 丸投げたー!?ちょ、ちょっと与っさぁーーん!? 与っさんは昭栄に「そこに居る奴が相談乗ってくれるけん、そいつに言え」とだけ言い置いて、スタコラと逃げていった。ちょっと待て、きさんーー!と追い掛けようにも、藁にも縋る思いな昭栄は私の腕をガッツリと掴まえてしまって追い掛けれなかった。 ・・・・・・・・・・ど、どうすんの; |
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あー、あの、昭栄、くん? 「うっうっ、俺、カズさんと柊に嫌われたら生きていけんと・・・」 いや、あのね、そうは言われても。えーと・・・ 泣きべそをかく昭栄に、ハアと溜息を吐いて、とりあえずぐりぐりと頭を撫でて優しく話し掛けてみる。 いちおう与っさんに頼まれたし、私も協力するから。一緒に考えよ、ね? 「ええ人ったいーーー!ありがとう!」 いや、そんなお礼を言われるほどじゃ・・・(照) つか、泣きべそ昭栄可愛いなぁ。でもね、そんな思いっきり手掴んでぶんぶん振られるのはご勘弁願いたいんですけど、アンタのが身長高いから腕が引っ張られて痛いんですけどー!? と、振られていた腕がピタリと止まり、昭栄がじーっと私の顔を見つめてきた。 え、何、何なの?? |
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「・・・アンタ、昨日の・・・与っさんがカズさんに紹介したっちゅう人やなかか!?そげな人に頼むんは嫌ったいーー!」 な!何だとう!? 「そのせいで柊ば置き去りにしてしもうてカズさんには怒られてしもうて!アンタのせいったいーー!」 ちょっ、待てお前ぇ!原因は私だって言いたいのか、アンタが勝手に怒られるような事しただけじゃん、何言っちゃってんのー!? 「せからしかー!カズさんに手ば出すんは俺が許さんったい!きさんは敵じゃーー!」 ムッカつくーー!何、アンタ何様!?カズさんはアンタのもんじゃねぇだろ、ゴラぁあ! 「何言うたってカズさんは渡さーーん!」 そりゃこっちのセリフだ、ボケぇ!アンタなんかずーーっとカズさんと柊さんに許してもらえねぇんだ、へへーん! 「うっ・・・!うああ、どげんしたらよかとー!?」 |
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またも泣き崩れる昭栄に、ハアと溜息を吐く。くっそ、私は昭栄と同属だから相容れないよ、無理だよ、2人してカズさん至上主義なんだもん。無理無理。
でもカズさんと与っさんの笑顔で並んでる写真は私も欲しい。しかーし、昭栄には初っ端から嫌われちゃってて協力なんか出来そうもなさげ・・・うむむ。 ・・・・・・・・泣いてばっかいないで、この先どうするかを考えたら? 「・・・敵の言うこつなんぞ聞く耳持たんと」 ピキっ。 コイツ・・・いい加減にしさらせよ。そうかそうか、昭栄の中で私は完全に敵か、あー、そうかい!だったらそこでずーーっとめそめそ泣いてろ、馬鹿! しかしながら、このまま放っておいたら昭栄は柊さんと仲直りする事が出来ずカズさんにも許してもらえず、べっこり凹んだ昭栄は練習にも励めず与っさんの胃を痛める原因になっちゃうわけで・・・あー、くっそう!そんなのは私が嫌だ!与っさんの胃を痛めさせていいのは私だけだ!(ちょっと待てぇぇ!) |
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ええい、もう!泣いてばっかいないで自分で何とかしようと立ち上がらんかい!!これあげるからさっさと泣きやめーー! 「・・・何ね、それ」 遊園地のチケット。これ一枚で4人まで入れるから行ってこい。カズさんと与っさんと柊さんとアンタで、ちょうど4人でしょ。遊園地なら楽しめるし、そこでなら笑顔のツーショット撮れるかもでしょ。後はアンタの腕次第よ、皆を楽しませて柊さんとの約束守りな!んで、柊さんにももう1回ちゃんと謝んな。あの子を今度泣かせたら私がただじゃ済まさないからね! 「・・・アンタ、見かけによらずええ人やったんか」 一言多いんじゃ、きさんーー!!(ドッカン!)いい!?それ、私が与っさんと柊さん誘って一緒に行こうと思ってたチケットなんだからね!?無駄にしやがったらそれこそ許さないからね! 「はっ、はいい!!」 よし。あ、ちょっと待って。お膳立てしてやったんだから、写真撮ったら私にも焼き増ししなさいよ。 「へぁ?」 いいからそこは「はい」って頷けばええんじゃああ! 「はっ、はいーーーー!」 |
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柊さん、ごめん。私は昭栄とは相容れないとよく解りました。無理です(ちーん☆) また変な設定組み込んで丸投げです。頑張れーv(酷ぇ!) つか、長いよ、長すぎだよ、妄想が激しすぎるのが良く解りますね☆(笑っとけー) |