悪ノリ★リレー!第十八話:「怒る子ドジっ子呆れっ子」

 
カズさん&与っさんとの動物園デートが終わった後、家へと帰る道中にピピピと携帯が鳴った。その音はメール音で、誰だろうと携帯を開いてみれば、柊さんからだった。
添付のアドレスに「お、なんだろ?♪」とカチカチとボタンを操作して開くと、仲良く頬をくっつけあって笑う柊さんと私の天敵昭栄のプリクラ写真が。

え、何、『ちょうらぶらぶー』とか書いてあるヨ!?え、嘘、そうだったの!?柊さんてばカズさん大好きっ子なのに昭栄ともラブーvなの!?
いやいや、そんな事ないよね。きっと遊んでてノリで書いたとかそんなんだろうな、だって相手昭栄だもんね、あっはっは(酷)
そっかぁ、柊さん、今日は昭栄とデートだったんだね。そうやってカズさんから引き離して連れてってくれたんだ。おかげで今日はすんごい楽しめたし、感謝感謝v

「朱里?携帯じーっと見つめて何を百面相しとうと?」
ん?いやいや、ちょっとね。

・・・コレ見せると何か勘違いしそうだよね、与っさん。単純に見たままのものを思い込んじゃう性質だから。まだカズさんも後ろに居るし、やめとこう、うん。見せたらヤバイ事になりそうな予感がする。こういう勘は当たるんだよ。
そう考えて携帯を仕舞おうとすると、その手をパシリと止められた。
え、この手は・・・えええ!?カカカズさん、どげんしたとー!?(驚きのあまり九州弁が出た)ってか、何で覗き込んで見てるんですか!いやぁあ、顔近いーー!格好良いーーvv・・・っじゃなくて!

「これ、柊と・・・昭栄?」
あ、ああああのあの、カズさんっ、

今のカズさんとの近さに慌てふためいていると、何だかカズさんは不機嫌さを露わにしてぶっすーと膨れた顔に変化していった。え、何で、何なの?

カ、カズさん・・・?あの〜
「なしてこん2人が一緒に写っとうと?しかも『ちょうらぶらぶー』やと?」

うわああ、何か怖いよ、カズさん顔が怖くなってきてるよ!?何で!?どうして!?ねぇ、与っさん!
と隣に居る与っさんへと助けを求めると、俺も解らんとばかりに首を振られた。
どうしてこのプリクラ見て機嫌が悪くなっちゃってんだろ、・・・・・・って、もしかして嫉妬!?嫉妬なの、カズさん!?柊さんと犬(昭栄)が仲良く写ってて自分がそこに居ない事に嫉妬してんの!?
仲間はずれにされて寂しかったんだね、いやん、カズさんてば可愛いなぁv

「これ、今送られてきたんか?」

唐突にそんな問いを投げ掛けられて、くふふと笑っていた顔をパッと戻した。
うぁ、ヤベぇ、私変な顔してなかったかな、あ、でもカズさん気付いてないっぽいかも。今はそれどころじゃないって感じで、まだ携帯を凝視してる。
でもでもこれ、ここで「うん」って頷いちゃってもいいもんかしら。カズさん怒ってるみたいだし・・・う〜んう〜ん・・・;
チラリと与っさんを見やると、あ〜あ、って感じで呆れ半分、どうしようもなかぞと投げが半分な表情をしていた。え、これってやっぱヤバイ状況?見られちゃヤバかったのねーー!?

カ、カズさん・・・えっとね、これは・・・

「これは合成で」とか何とかかなり無理矢理な言い訳を言い繕って誤魔化そうとすると、カズさんはおもむろに自分の携帯を取り出した。
え、電話?するの?それって誰に・・・って、柊さんか昭栄にとか言いますかー!?そそそれはダメなような気がする、とても危険なような気がするよ!
電話を止めるべく、急いでカズさんの手を取り引っ張って歩き出す。

カズさん!まだ時間早いし、どっか遊びに行こう!
「うお!?ちょ、おい、佐倉!?」
「朱里、いきなり遊びにやなん、どこ行くとや」
どこでもいいの!何でもいいから遊びに行くの!

いいから頷け、与っさん!気付け!と目で訴えると、ようやく与っさんも気付いたのか、カズさんの腕をガシリと掴んで引っ張ってくれた。よしよし、そうよ、今はカズさんの頭からこのプリクラの事を消去させるのよ!
訳が解らないと頭にはてなを飛ばすカズさんに、忘れさせるべくゲーセンで格闘ゲームしようと持ちかけてみる。

私、強いよー?もしかしたらカズさんにも勝っちゃうかもね♪
「何やと?俺に勝つなんぞ10年早か、俺が勝つったい!」
 

そんなこんなでゲーセンへGO!ふぅ・・・危なかった。これでプリクラの事は頭から飛んだよね、あー良かった。
ちょうど空いていた格闘ゲームを3人で交代しながら対戦して、結果は私の全敗。く、くそう・・・何でそんなに強いんだ、2人共!

「はっ、口ほどにも無かやな」
ううう、悔しいーー!もう1回!次は勝つもんね!
「何回やっても無駄っちゃろ」
与っさんまでそんな事言う!じゃあじゃあ、今度はレース!カーレースゲームで勝負!
「それも俺の勝ちになるっちゃろなぁ」
むうう!そんな事ないもん、やってみるまで解んないよ!

そう反論したものの、やはり結果は惨敗。カズさん、ゲーム強すぎだぁ!何でだぁ!
落ち込む私とは違い、カズさんは得意げで上機嫌。与っさんもカズさんと拮抗するが僅差で負けて2位。私、ドベちん。

うう・・・めそめそめそ
「こげんこつでそげに落ち込むなや」
だって〜、私自信あったんだよ、勝てるのに友達には毎回勝ってるのにーー!
「それ以上に俺が強かや、っちゅうこっちゃ」
ちぇっちぇっ。カズさん、今度またリベンジ!
「よかよ。いつでも相手になったるったい」

それでも俺が勝つやろけどな、と笑ったりして、その笑顔があまりに可愛くて格好良くてズッキュン!と胸を打ち抜かれた。かっ、格好良すぎだよ、カズさん・・・っ!

「さて、そろそろ帰るか。もう暗ぅなってきたけん」
あ、そうだね。

うーん、残念。せっかくカズさんとお出掛けできてこうやって仲良くなれたのに、もうお別れの時間だなんて。何か記念になるもの、欲しいなぁ。
そうしてキョロキョロとゲーセンの中を見渡した。あ、そうだ、プリクラ!プリクラ一緒に撮りたい!これすんごい記念になるよ!
嬉々として一緒に撮ろうとカズさんを呼んで、指差した方向を見たカズさんが一瞬ピタリと止まってどんどん顔を歪めていく様に、あれ?と首を傾げる。

「・・・朱里。お前ほんまにアホっちゃな」
へ?何でよー?・・・・・・・って、ああ!?

与っさんに呆れた溜息を吐かれて、ようやく思い出した。
そうだよ、そうでした!カズさんに柊さんのプリクラの事を忘れさせるためにゲーセンに来たのに、プリクラの機械見ちゃったら思い出すに決まってんじゃん!私の馬鹿ーーー!!楽しすぎてうっかり忘れるとか、本当に馬鹿だーーー!!

柊さん、ごめん。失敗しまくりました、ドジりました。頑張って耐えて!言い訳して!逃げてーーー!!
 




あっはっは!すんげー勝手な書き投げです。ハプニング大好きっ子です、私。えへ☆(うぉい!)続き頑張ってvファイト!って事で逃げまーす!(コラぁあ!)