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爽やかな空の下、屋上でお昼ご飯。周りには大好きな友達が三人。 なんて素敵なシチュエーション! |
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のはずが、何か空気がすっごい淀んでるんですけど……。異様にピリピリしてる人二名、その二人に意味もなく八つ当たりされてビクビクしてる人一名。 ……何か、ちょー居辛い……。ねぇ昭栄、何か部活の話とかあるの?席外そうか? 「え゛!?いやいやいや!!頼むけんおって、一人にせんで!!」 えぇー……。 とは言いつつも、こんなに必死な顔をされたら立ち上がるわけにもいかない。うー、でもこういうの苦手!何か話題ないかなー…… あ!そうだ、今度佐倉様の学校文化祭やるんですって! 「へ、へーそうなん!?何するとですかねー、ねっカズさん!」 |
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しーーーーーーん。 |
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え、なに!?何この微妙な空気!? 「あー、そうやな。そげんこつ言っとったなぁ。」 おろおろする私と昭栄に、カズさんは気のない返事。まぁカズさんはそういう人だからいいとして(酷)問題はぴくっとこめかみを引きつらせた、よっさんの方。怖いよ、無言が怖いよ!! 「よっさん……?あのー、今朝からおかしかばってん、何ぞあったとですか?」 怯えつつの昭栄の言葉に、しばらくしてよっさんがため息をついた。 「いや、何もなか。気ぃつかわせて悪かやったな。」 何もないって、尋常じゃなくおっきなため息だったけどなぁ。聞かない方がいいのかな。 「で?何の話やったと?」 うわ、話も聞こえてなかったんだ。これ相当重傷なんじゃないの?やっぱ聞くべき? 「あー、佐倉…さんの文化祭、何するっちゃろー?って言っとったです。よっさん知っとーとですか?」 先輩二人の手前慌てて敬称を付け足した昭栄は、ようやく普段の調子に戻ったよっさんにほっとして笑った。うーん、タイミング逃しちゃったな……。 「あぁ……そういや何か布ば持っとったな。」 「布?衣装っちゃろか?」 「多分。ばってんあいつ裁縫苦手やけんなぁ。衣装なんぞ作れんっちゃろ。」 「そうなんか?料理はうまかやのに。」 ふぇー、私も知らなかった。ふむ、衣装かぁ……やっぱアレ?お約束っていうか、ねぇ? 「「「???」」」 三人ともきょとんとしてる。あれ、伝わらなかったかな?わかりやすいように……しなっと小首をかしげて上目遣い? |
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ほら、「お帰りなさいご主人様ぁv」っていう。 |
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「ぐっ!!!げほごほげほっっ!!!」 うわっ何!?どうしたんですかカズさん!? 「なん、げほごほっ!!」 派手にムセているカズさんに驚いていると、昭栄の手が肩に乗る。 「柊、そげんとこでバイトとかしたらいかんよ!」 ……何を真剣な顔で言ってるんですか君は……。 「やってー、柊ってキャラがね、ゾク○ードールと似とーもん。」 はい? 「ぶりっことキレキャラのスイッチが!結構評判っちゃよ?」 まぁ、実際友達には言われるけどさ……ほっとけ! 「……げほっ、はぁ……びっくりした……」 よっさんに背中をさすられて、カズさんの咳がようやく収まった。うん、私もびっくりしたよ……。 「ったく、お前がいきなり意味わからんこつするけんやぞ!」 え、何で私が怒られてるんだろう…いや、でも私のせいか?;私としては笑いをとりたかったんだけど、カズさんてば手強いな! 「んー、まぁそこまではいかんでも、喫茶店っちゅーんはアリかもしれんな。」 苦笑しつつのよっさんの言葉とともに、昼休み終了のチャイムが鳴る。教室に戻る途中で、佐倉様にメールを打った。 『布の山に苦戦中とのこと。わたくしでよろしければお手伝いしましょうか?手作りお菓子で手を打ちますよぉ〜(笑)』っと。 |
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HR直前にメールが来た。佐倉様かなー?と思ったら、珍しくカズさんから。あんまり珍しいから、思わずきょろきょろと辺りを見渡してしまう。いや、だってさ!へへ!! うーんと、部活始まる前に話したいことがある、か。何だろう??はっ……もしかしてとうとう昭栄と進展が!?恋話だったらどうしようっ!!! やっばい、超楽しみ。 |
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にこにこが止まらなかった私の頬は、カズさんの発した一言でぴしっと固まった。何ていうか、張り付いたみたいに顔の筋肉が動かない。というより、脳機能が一時停止中? …………えーっと…………ごめんなさい、私聞き間違いしたみたいなんですけど、今何て仰いました? 「なっ……あー、……だけん!」 がしがしっと頭をかいて、カズさんはまっすぐに私を見た。 |
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「だけん、お前が好きや!……って言っとーと……一回で聞いとけ!」 |
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はぁああああああ!? 「!?何やその反応は!?」 いやいやいや、何やはこっちのセリフですから! 「はっ?」 だってカズさん!ちょっと落ち着いてっ!!! 「ちょ、近、お前が落ち着け!!」 いやいやいや、何ですか今の?え、練習?? 「はぁ!?」 |
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だってカズさんは昭栄とくっつくんじゃん!! |
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「………………おーまーえーはぁあああ!!まだそげんこつ言っとーんかアホんだろがぁ!!」 むぎゅーっと耳を引っ張られて、痛みに思わず身をすくめた。痛い痛いっカズさん痛いです!!何で怒ってるのー!? 「何でって、それこそこっちのセリフったい!!どこの世界に告った女にそげんこつ言われる男がおると!?」 私はただ事実を言ったまででっ………………え、もしかして………………本気で言ってるんですか!? 「……あのなぁ、俺が冗談でこげん恥ずかしかこつ言う奴に見えると?」 見えません。 あれ、ってことは本気?え、本気!?いやいやいや!!え!!? 「お前、まさか本気で理解できてなかか?」 うん。 きっぱりうなずいた私に、カズさんはお昼のよっさんよりも長くて大きなため息をついた。怒ったかな?と思って顔色を伺っていたら、頭をぐしゃぐしゃっとかき回される。 「まぁ、よか。お前が俺んこつあんま意識してなかなんは知っとった。」 え、いや意識してないとかじゃなくて…… 「黙っとれ!お前は余計なこつばっか言うけんな。」 う、否定できない。髪を手ぐしで直しながら黙って見上げた私に、カズさんは自信満々に笑いかけた。 「今日言ったんは、自覚したら黙っとれんかったけん。お前はショーエイともべたべたしとーし、先に言っとこうと思ってな。」 昭栄……。 「ショーエイんこつ好きなんか?」 へ?いやいや。だって昭栄はカズさむぐぐ! 「ん、ならよか。そのうちそげんこつ言えんようにしてやるけん、覚悟しとけや!」 私の口を片手でふさいだままにっと笑って、カズさんは颯爽とグラウンドへ向かって走り出した。 |
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……………………いや、ちょっと待って。行かないで!!え、本気で!? |
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あんまり遅くになってしまったので、男らしくどどんと進めてみました!! あえてよっさんには一人で悩んでいただいております(笑)←笑うな |